オリジナル家具づくりのすゝめ モダンデザインのローテーブル
カエサルのインテリアへようこそ。
木材とアイアンパーツを組み合わせた、「木と鉄の家具」の作り方を、初心者の方でも取り組めるようにわかりやすく紹介しています。
今回は、「鉄脚」と「木板」を使ってモダンなローテーブルを製作したので、ご紹介します。
オリジナル家具を作るメリットは、デザインやサイズ、色などを自由に設定することで満足度の高い家具を手に入れられることです。また、材料も自分で選ぶことができるため、高品質で丈夫な木材や金属を使用することができ、購入するよりも圧倒的にコストパフォーマンスが高いです。
また、DIYの中でもローテブルは製作工程が少なく、取り組みやすいので、初めての家具づくりにもぴったりです。
鉄と木を組み合わせた家具は、メリハリを演出しつつどんな空間にも馴染む万能な家具です。是非参考にしてみてください。
HOW TO MAKE
1人が作業をする際に必要なスペースは「幅60cm × 奥行き40cm」と言われています。
我が家は妻と二人暮らしなので、奥行に少し余裕を持たせて「幅120cm × 奥行50cm」で作成しました。
皆さんが作る際は、部屋の大きさや周りの家具とのバランス等も考慮してサイズを決めてください。
・タモ集成材
天板の樹種はタモの集成材を、厚みは30mmをチョイスしました。
木材のカットはホームセンターの木材カットサービスを利用しました。
タモ集成材
均質な木目が美しい白木の代表的な木材のうちのひとつです。その丈夫さから家具などによく使われます。同じく家具用の木材として人気なオーク材やナラ材とよく似ていますが、タモ材の方が比較的安価に手に入ります。
また集成材は、複数の木材を接着剤などで強くつなぎ合わせて作られる木材のことを指し、1本の木材から製材する無垢材に比べて安価で、強度や耐久性、反りやねじれなどの変形にも強いという利点があります。
※木材の購入については、木材の専門店やホームセンターを利用するのが一般的ですが、もし家の近くになかったり、運ぶ方法がない場合は送料はかかってしまいますがネットでも購入は可能です。
・鉄脚
ローテーブルの脚は強度とデザインの両方を考慮して、鉄製のロの字型の脚を選びました。
今回のローテーブルは、我が家で愛用していHans J. Wegner のソファと合わせて使用するために製作しました。ロの字型の鉄脚はモダンな印象を与えるデザインなので、ミッドセンチュリーデザインのソファと非常によくマッチしています。また安定性や強度にも優れているためおすすめです。
・その他材料
サンドペーパー | https://amzn.to/3TDGw2U |
オイルステイン | https://amzn.to/3X85Y3Q |
水性ウレタンニス | https://amzn.to/3EAGgO9 |
刷毛 | https://amzn.to/3ETDYdb |
塗料カップ | https://amzn.to/3UNqhli |
今回は、テーブル天板のため水分に接する機会が多いことを考慮し、仕上げにニスを塗ることにしました。そのため、天板の塗装はオイルステインを選びました。
オイルステイン
木材に染み込ませて着色するタイプの塗料で、木目を美しく見せ、オイル系ならではのツヤ感が特徴です。塗料自体に撥水効果はなく、水に接する場所に使う場合は、別途仕上げを行う必要があリます。
価格は、塗装と仕上げを同時に行うワトコオイル等と比べると安価です。
①面取り
80番のサンドペーパーを使い角を落とします。角に当て均等にやすっていきます。
角を落とすことで安全性も増しますし、こういう細かい部分をしっかり処理することで質感も格段に向上します。
写真は電動のサンダーを使っていますが、ハンドサンダーでも問題なく行えます。
②表面処理
240番、400番のサンドペーパーを使い板の表面を滑らかにします。この作業を行うことで塗装がより美しく仕上がります。
240番でやすったら、固く絞った布で拭き取り、その後400番でも同じように繰り返します。
木口などの小さな面も忘れずに行いましょう。
③オイルステイン塗装
オイルステインにて着色します。オイルステインは初心者の方でも失敗の少ないおすすめの塗料です。
木目に沿って塗っていきます。刷毛で塗料をのばして、30秒くらいしたらウエスで拭き取ります。
全面塗り終えたら風通しの良い日陰で乾燥させます。塗料に記載されている乾燥時間を必ず守りましょう。
完全に乾いたら、2回目を塗り、再度乾燥させます。
オイルステインを塗っただけでは表面の塗装は保護されておらず、劣化や傷に弱い状態です。濡れたコップ等を置いておくとすぐ輪染みになってしまいます。
そこで撥水性に優れたニスで表面を保護します。ニスを塗ることで塗装面の保護だけでなく質感もアップします。
ニス仕上げはオイル仕上げと比較するとムラが出やすいため、初心者の方には少しだけハードルが高いように感じられますが、焦らず丁寧に行えば大丈夫なので安心してください。
①塗装1回目
スポンジに染み込んだニスを適度に切って、端から塗っていき1往復させます。もし、ニスがうまく乗っていない場所があっても2回、3回と塗装を繰り返すことで修正できるので大丈夫です。
綺麗に塗るためには、1回で仕上げようとせず、薄く何層も重ねていくイメージで行います。
初心者の方はスポンジタイプの刷毛を使うとやりやすいと思います。
塗り終えたら、風通しの良い日陰で乾燥させます。
②塗装2回目
完全に乾いたら、400番のペーパーで研磨し、固く絞った雑巾で拭いた後、再度ニスを塗ります。
この工程を繰り返すことで塗装面の保護力が上がり、質感も増していくので根気よく納得がいくまで行いましょう。
天板と脚を接合します。実際に天板を仮置きしてみてしっくりくる位置に調整します。
位置が決まったら、ビスを打ち込む部分に墨付けを行い、下穴をあけます。
位置が決まったら、ビス用の下穴をドリルで開けます。下穴は取り付けに使うビスより少しφの小さいドリルで行います。
脚を取り付けて完成です。
・主な材料
天板 | タモ集成材(厚30mm) 「120cm✖️50cm」✖️2枚 |
鉄脚 | 幅43×奥行8.5×高さ30.2cm |
・その他の材料
サンドペーパー | https://amzn.to/3TDGw2U |
オイルステイン | https://amzn.to/3X85Y3Q |
水性ウレタンニス | https://amzn.to/3EAGgO9 |
刷毛 | https://amzn.to/3ETDYdb |
塗料カップ | https://amzn.to/3UNqhli |